新々英文解釈研究の著作権というものについて考えてみた。
この様な書籍の著作権は以下の様に法律で定められている。
著作権の保護期間(ちょさくけんのほごきかん)とは、著作権の発生から消滅までの期間をいう。
この期間において著作権は保護され、著作権者は権利の対象である著作物を、原則として独占排他的に利用することができる。著作権の発生要件と消滅時期は各国の国内法令に委ねられているが、世界160ヶ国以上(2009年現在)が締結する文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約(ベルヌ条約)が、権利の発生要件として「無方式主義」(同条約5条(2))、著作権の保護期間として「著作者の生存期間及び著作者の死後50年」(同条約7条(1))を原則としていることから、著作権は著作物の創作と同時に発生し、著作者の死後50年(あるいはそれ以上)まで存続するものと規定する国が多数を占める。
(Wikipedia より)
つまり、著作者の死後50年存続するということである。
すると、山崎貞先生のご経歴を調べてみる必要がある。
山崎貞 やまさき-てい
1883-1930 明治-昭和時代前期の英語学者。
明治16年生まれ。母校の正則英語学校,のち早大でおしえ,大正9年から早大高等学院教授をかねた。「新自修英文典」などおおくの受験参考書を執筆した。昭和5年9月26日死去。48歳。
山崎貞 先生は、1930年にご逝去されている。48歳でお亡くなりになったのか。若いです。
故に50年というと、1980年に著作権は消失することになる。
なお、戦後の版は、佐山栄太郎先生との共著という形を取っている。
しかし、佐山栄太郎先生が筆を執られた時には、山崎貞先生は、すでにお亡くなりになっていた。
昭和16年の版を持っているので、これと、昭和30年、40年ころの版とを比べると、実際に佐山栄太郎先生がなさったことは、英文解釈の問題を入れ替えたり、かつての旧仮名遣いを、戦後の新仮名遣いに変えたりしたことくらいである。
佐山栄太郎先生は、1990年にお亡くなりになった。この辺で、著作権のことを言うのであれば、2040年まで有効との考え方も出来るかもしれないが、関与の度合いを考えると
1980年で著作権は切れていると考えられる。
まあ、新々英文解釈研究が現在もベストセラーであれば、著作権がいつで切れたのか? 山崎貞先生を基準にして1980年か、佐山栄太郎先生を基準にして2040年かという、厳しい法律論争も起きるかもしれない。
しかし、時代の流れで寂しい事に、1990年中頃で、英語の受験問題の内容の変化 ----- つまり、英文精読中心から、平易な文章の多読、会話力重視 ----、筆記による解答から、マークシートによる解答という時代の変化 により、栄光を誇った新々英文解釈研究も、廃版となってしまった。個人的に、今の高校生や受験生が新々英文解釈研究をまったく読んでいないのか、と思うと、寂しい限りである。
私は、1995年から1997年まで、アメリカのカルフォルニア州に骨粗鬆症の研究で留学する機会を得たが、多くの日本人の例に漏れず、英会話はダメで、苦労した。しかし、半年、1年と経ち慣れてくるにつれて、確かに英会話力というものは、アメリカ人や、アメリカに長くいる外国人には叶わないが、ひょっとしたら、難しい読み物は私の方が読んできたのでは、と思わずにはいられないようなことが幾度かあった。あるいは、単語ならひょっとしたらネイティブより知っているのではないかとさえ思った。
カルフォルニア州ロマリンダ大学に留学時
小生の2人の担当教官
右:Baylink 教授 左:William Lau教授
思うにそれだけ、高校時代や浪人時代の英語で鍛えられた賜物であり、また、その訓練の中核に位置するのが、私の場合、この、新々英文解釈研究であった。
新々英文解釈研究は、英文解釈のために文法事項を112項に分けて解説しており、驚くべき事に、この112の分類とその解説は、昭和16年の版から、最新版に至るまで、記述を新仮名遣いに改めた以外、変わっていない(おそらく初版から変わっていないと思われる)。
きっと、それだけ理に適ったものなのだろう。すぐれたものなのだろう。
故に このブログでは、新々英文解釈研究の項目にしたがって、英語の諺を分類していこうと思っている。
その際、昭和16年版の本をスキャンしたものもアップして行こうと思っている。これは山崎貞先生の単独であるので、著作権の問題もクリアしているだろう。
もちろん、偉大なる英文学者 山崎貞先生に敬意を払いつつ・・・ということは言うまでもない。(平成25年9月18日)
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2.名詞 + of a ---は形容詞に代用されて、「〜のような」の意味になる He is an oyster of a man.
3. the + 単数形の普通名詞 ○その類全体を現す ○抽象の概念を現す The bamboo is a kind of grass.
4.the + 形容詞 のパターン The rich are not always happy.
5. 強調 He is honesty itself.
7. by oneself I live all by myself.
8.for oneself I like to do everything for myself.
9. of oneself = ○ひとりでに、自然に ○自分の意志で I did not call him ; he woke up of himself.
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11 再帰動詞 意味を強めるためにのみ用いられる He did it himself.
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18. 比較 no more ~ than と not ~ any more than He can no more swim than a hammer can (swim).
19. few と a few little と a little The book has few faults.
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24. one........the other と the one........the other の違い We have two dogs ; one is white, and the other black.
25. this that の使い方 this は文章の中で近いもの、thatは遠いもの を指す Health is above wealth, for this cannot give so much happiness as that.
28. 前文の叙述部分全部を反復する代わりに用いられる that The ship was built in less than a year, and that in the midst of the war.
29.what with.....and what with what by.....and what by と言う 表現
What with teaching, and what with writing, my time is fully taken up.
31. what you call と so-called の違い
He has had no regular education ; he is what you call a self-made man.
32. what one is 今日あるのは と言う表現 Coal and iron made England what she is.
33. what is better, what is 比較級 と言う表現 He is handsome, clever, and what is better still, very rich.
34. all, what (持っている物は)これだけ と言う表現 This is all the money (that) I have.
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36. As...., so...の呼応 As you sow, so will you reap.の解析 As the lion is king of beasts, so is the eagle king of birds.
37. It is in --- as in ~ --- は ~ の如し という表現 It is in studying as in eating ; he who does it gets the benefits, and not he who sees it done.
38. as ~ as any, as ~ as ever, the + 最上級 + that ever という表現 He is as brave as any man alive. 彼は世にも稀な勇者だ
小論 新々英文解釈研究(山崎貞 著 研究社)
42. so ~ as to と so as toと言う表現 I got up so early as to be in time for the express. 私は早く起きたから急行に間に合った
44. lest という that と同じ意味の接続詞の用法 I worked hard (for fear) lest I should fail.
45. have + the + 抽象名詞 + 不定詞 と言う表現 He had the kindness to show me the way.
46. such ~ as, such ~ that と言う表現 Do not trust such men as praise you to your face.
47. not so much ~ as と not so much as の 相違 He is not so much a scholar as a writer
48. as much, as many と言う表現 He is rather hot-tempered, and owns as much.
49. so much, so many と言う表現 Apple are sold at so much a piece.
50. like so many, as so many という表現 They worked hard like so many ants.
51. 同一の形容詞、副詞などの反復を避けるため so を用いる It was very cold last evening - so much so that I could not stir out of doors.
52. if ever, if any, if ~ at all 言おうとする事を強く響かせるために勿体をつけて言うのに用いる表現 He is an Edokko, if ever there was one.
53. ever so = very, 譲歩を表す副詞節の中で使用されるever so --- = however という表現 He has ever so many children.
54. So I am と So am I の ちがい You seem to be a physician --- So I am.
60. 命令形 + and, or そうすれば・・・、さもなければ・・・・ と言う表現 Persevere, and you will succeed.
61. 命令形 + and の変形 One more effort, and you will succeed.
62. 代動詞としてのdo、 強調としての do I love you more than he does.
63. 現在、過去の規則的習慣 64. be used to 名詞(または doing)という表現 I am used to hardships.
65. 嗜好、才能を表す、have a ---- for / to ~ という表現 I have a liking for that man.He took me by the hand.
66. 体の一部をーーーすると言う英語独特の表現 He took me by the hand.
67. 分離を表す前置詞 of について I will ease you of your burden.
68. 不定詞の副詞的用法 ・目的 ・原因 ・結果 He lived to see his son a great man.
69. 知覚動詞 ( see, feel, hear, know etc ) + 目的語 + 補語 I saw him enter the room.
70. have + 目的語 + Root-Infinitive (toのない不定詞) I will have some one come.
71. have + 目的語 + 過去分詞 という文型について I shall have my watch stolen.
72. 絶対不定詞・・・不定詞の成句 To tell the truth, I am tired of teaching.
73. to say nothing of ~ と言う表現 He knows German and French, to say nothing of English.
74. There is no ----ing, It is no use ---ing と言う表現 There is no staying at home in this fine weather.
75. 形容詞 + of で動詞のように振る舞う用法について He is possessed of great wealth.
77. of one's own ---ing = 自ら----した、という表現 This pheasant is of my own shooting.
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