2015年9月6日日曜日

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ある意味で日本人は英語ができる、と断言して良い(平成25年10月15日)

TOFLEの国別比較がそんなに有り難いものかね?(平成25年10月15日)

TOEIC, TOFLEがそんなに良いものか?(平成25年10月14日)

分かりやすい目次を作った こちらへ → http://proverb1111.web.fc2.com/Menu.html
作業日誌 平成25年9月23日(月)秋分の日
新々英文解釈研究の著作権(平成25年9月18日) 
小論 なぜ英語が聴こえてこないのか?(平成25年9月16日)
                                       

始めに  このブログは一体、何を企図したものなのか

1. of + 抽象名詞 = 形容詞    A man of learning is not always a man of wisdom.
2.名詞 + of a ---は形容詞に代用されて、「〜のような」の意味になる  He is an oyster of a man.
3. the + 単数形の普通名詞 ○その類全体を現す ○抽象の概念を現す  The bamboo is a kind of grass.
4.the + 形容詞 のパターン  The rich are not always happy.
5. 強調  He is honesty itself.

6. in itself = its own nature  Cabonic acid (gas) is not a poison in itself.
7. by oneself   I live all by myself.
8.for oneself   I like to do everything for myself.

10.  to oneself 独り言を言う 独占する  He often talks to himself when he is alone.


11 再帰動詞 意味を強めるためにのみ用いられる  He did it himself.
12. the very + 名詞  He is the very man for you.

13. 最上級で「どんな〜でも」と訳す  The wisest man cannot know everything.

17. the + 比較級  He is the last person to do such a thing.

18. 比較 no more ~ than と not ~ any more than  He can no more swim than a hammer can (swim).

19. few と a few  little と a little  The book has few faults.
20. seldom hardlyの使い方   He seldom goes out.

21. too ~ to の表現   You are too young to understand. 

23. cannot ~ too の使い方  We cannot praise him too much. = It is impossible to overpraise him.


24. one........the other と the one........the other の違い  We have two dogs ; one is white, and the other black.
25. this that の使い方 this は文章の中で近いもの、thatは遠いもの を指す   Health is above wealth, for this cannot give so much happiness as that.
26. anotherに関して  To know is one thing, to practice is another. 
27. 同一名詞の反復を避けるために、that is (複数は those of )を用いる  The tail of a fox is longer than that of a hare. 

28. 前文の叙述部分全部を反復する代わりに用いられる that  The ship was built in less than a year, and that in the midst of the war.

29.what with.....and what with what by.....and what by と言う 表現   

What with teaching, and what with writing, my time is fully taken up.

30. 関係代名詞 whatの用法 
I do what is right in my sight.

31. what you call と so-called の違い  

He has had no regular education ; he is what you call a self-made man.


32. what one is 今日あるのは と言う表現  Coal and iron made England what she is.
33. what is better, what is 比較級 と言う表現  He is handsome, clever, and what is better still, very rich.

34. all, what (持っている物は)これだけ と言う表現  This is all the money (that) I have. 
35. AとBの関係は、CとDの関係と同じ という言い方   Leaves are to the plant, what lungs are to the animal.
36. As...., so...の呼応 As you sow, so will you reap.の解析  As the lion is king of beasts, so is the eagle king of birds.
37. It is in --- as in ~  --- は ~ の如し という表現  It is in studying as in eating ; he who does it gets the benefits, and not he who sees it done. 
38. as ~ as any, as ~ as ever, the + 最上級 + that ever という表現  He is as brave as any man alive. 彼は世にも稀な勇者だ

小論 新々英文解釈研究(山崎貞 著 研究社)

日々雑感 昭和16年の新々英文解釈研究 をヤフオクで落札した(25-09-13)

39. in the world, on earth という表現  Who int the world are you?  一体全体お前は誰だ
40. something of a layer(法律を少しは知っている)と言う表現  He is something o a lawyer.      彼は法律も少しは知っている

41. as long as, so long as と言う表現  You shall want for nothing as long as I live.
42. so ~ as to と so as toと言う表現  I got up so early as to be in time for the express. 私は早く起きたから急行に間に合った
43.  so ~ that と so that という表現  I got up so early that I was in time for the express.
44. lest という that と同じ意味の接続詞の用法  I worked hard (for fear) lest I should fail.
45. have + the + 抽象名詞 + 不定詞  と言う表現  He had the kindness to show me the way.

46. such ~ as, such ~ that と言う表現   Do not trust such men as praise you to your face.
47. not so much ~ as と not so much as の 相違  He is not so much a scholar as a writer
48. as much, as many と言う表現  He is rather hot-tempered, and owns as much.
49. so much, so many と言う表現  Apple are sold at so much a piece.
50. like so many, as so many という表現    They worked hard like so many ants.

51. 同一の形容詞、副詞などの反復を避けるため so を用いる  It was very cold last evening - so much so that I could not stir out of doors.

52. if ever, if any, if ~ at all 言おうとする事を強く響かせるために勿体をつけて言うのに用いる表現  He is an Edokko, if ever there was one.
53. ever so = very, 譲歩を表す副詞節の中で使用されるever so --- = however という表現  He has ever so many children.

54. So I am と So am I の ちがい   You seem to be a physician --- So I am.

小論 なぜ英語が聴こえてこないのか?(平成25年9月16日)

55. 接続詞 before の妙訳 I had waited an hour before he appeared.
56. not ~ long before ---  長いこと ------ しないうちに、とうい妙訳 I had not waited long before he appeared.
57. 〜するや否や、〜 すると同時に、という表現 We had scarcely got on shore when it began to blow hard.
58. before long(近いうちに)という表現 I shall see him before long.
59. not ~ till --- :ーーーの時に初めて〜 という表現 People do not know the blessing health till they lose it.

60. 命令形 + and, or  そうすれば・・・、さもなければ・・・・ と言う表現 Persevere, and you will succeed.
61. 命令形 + and の変形  One more effort, and you will succeed.
62. 代動詞としてのdo、 強調としての do  I love you more than he does.
63. 現在、過去の規則的習慣 64. be used to 名詞(または doing)という表現 I am used to hardships.
65. 嗜好、才能を表す、have a ---- for / to ~ という表現  I have a liking for that man.He took me by the hand.

66. 体の一部を- - - - -すると言う英語独特の表現 He took me by the hand.

67. 分離を表す前置詞 of について  I will ease you of your burden.
68. 不定詞の副詞的用法 ・目的 ・原因 ・結果     He lived to see his son a great man.
69. 知覚動詞 ( see, feel, hear, know etc ) + 目的語 + 補語 I saw him enter the room.
70. have + 目的語 + Root-Infinitive (toのない不定詞) I will have some one come.
71. have + 目的語 + 過去分詞 という文型について I shall have my watch stolen.
72. 絶対不定詞・・・不定詞の成句 To tell the truth, I am tired of teaching.
73. to say nothing of ~ と言う表現 He knows German and French, to say nothing of English.
74. There is no ----ing, It is no use ---ing と言う表現 There is no staying at home in this fine weather.
75. 形容詞 + of で動詞のように振る舞う用法について He is possessed of great wealth.

77. of one's own ---ing = 自ら----した、という表現 This pheasant is of my own shooting.

78. make ~ (out) of ---- という表現
79. 分詞構文 (Participial construction)

80. as it is, as one does等は「あのように」「このとおり」と訳して当たる

81. 独立分詞構文(分詞構文の慣用句)

82. 「さすがに勇敢な彼もわなわなと身震いした」の「さすがに」のような表現法

83. may well : ~ するのももっともだ、と言う表現
84. may as well, might as wellという表現
85. 意志を表す助動詞 will
86. 第一人称の意志 ( I will ) を裏面から述べる時に用いる shall
87. Why should ---- ? を用いた反語表現
88. 遺憾、驚き、いぶかしさを表す助動詞 should の使い方
89. 「すべき」「すべきであった(のにしなかった)」を表す助動詞 should
90. 名詞節に使用される should
91. would rather と had better の使い分け
92. 仮定法:would = wish to   would = I wish
93. 「たとえ・・・・であろうとも」と言う表現
94. 仮定法過去
95. as if, as though を用いた仮定法
96. 条件節における if の省略
97. otherwise 「さもなければ」「もし「そうでなかったら」と言う表現
98. 仮定法で条件の文句が省略されていたり、前置詞・不定詞・名詞などの中に隠れている場合
99. cannot but, cannot help doing 〜せざるを得ない、という表現
100. but = except

101. 「だれかと思えば・・・」と意外の意を表す should

102. anything but, all but という表現

103. but = who + not / that + not / which + not と言うbutの使い方

104. not so - - - but という形の表現




105. never - - - but ~ / without ~ という表現

106. 二重否定

107. but for - - - -, but that - - - -と言う表現

108. 二重否定(その2)

109. なるほど - - - -であるが、という表現

110. 二つの語句を結び、ニュアンスを味付けする表現法



111. not that - - - - but that, not becauseという表現

112. 甲の損は乙の得







 
 

新々英文解釈研究の著作権(平成25年9月18日) 

作業日誌 平成25年9月23日(月)秋分の日










写真は北竜町 ひまわり畑(北海道)

2013年10月17日木曜日

英語ニュースを聞いて勉強する 最強の勉強法と思うが、私の場合


英語ニュースを聞いて勉強する 最強の勉強法と思うが、私の場合
 

おはようございます。

 このような話をあちらこちらでお話をしていると、いろいろとコメントを頂く事があります。

 その中で、「自分は好きで、 20歳の受験のときから ずっと英語ニュースを聞いて勉強した」という方がいらっしゃいました。(下記がオススメとの事)

http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/index.html

 「20歳の受験のときから ずっと英語ニュースを聞いて勉強した」というのはスゴいと思います。好きこそものの上手なれ、です。

 人それぞれだと、本当に痛感しますが、私はこの手のものは、苦手です。

 このようなことを聞いて、あらためて、聞いてみたけど、やっぱり苦手。でも、勉強法としては最良と思います。

 いろいろな人を見て来ましたが、この方のように、テレビやラジオ、ネットで、生の音を聞くのが好き、という方が時々いらっしゃいます。みんな、英語ができます。

 でも、自分は苦手。50%分かっても、50%分からないのが嫌だ、とか、そのような考え方。

 すると聞かない。結局、楽しみで聞いている人の方が何年か経つとはるか先を行く様になります。

 まあ、これが純粋に楽しみで聞いているうちは良いのですが、「自分の英語がどれほどのものか知りたい。英検だ、TOFLEだ」となると、その煩悩が楽園に不幸をもたらすのかもしれません。

 ニュースを英語で聞いているだけで楽しかったのに、試験を受けるとなると、必然的に、問題を問いたり、暗記したりしなければならなくなる。長文も読まなくてはいけない。辞書もひかなくてはいけない。ある意味、苦役が始まるわけです。

 一方、私みたいなものは、目標と言う事で、英検等を受け手見ようと言う事になる。進んで茨の道を進む、というか。それも良い事なのですが。

 まあ、どちらにしても、それで、検定なりTOFLEなりで、〇〇級に合格したり、自分なりに納得できる点数を取れたらつかぬ間の喜びに浸れるが、また、新たな戦いが始まる。上手く行かなかったらなおさらです。

 まあ、詰まる所、何を申し上げたいのかと言うと、ニュースを英語で聞くのがあまり好きではない方も私を含めてきっと沢山いる。

 そのような人はどうすれば良いのか。

 とすると、諺の暗記 というのも一つ面白い勉強法だな、私は考えているわけです。

 それが、突然閃き、なんか意表を突いたものであるように思えるので、これはどう言う事かな、と人に勧める前に、自分でもっと深めなければと思い、暗記をやっているわけです。

 暗記をしていると、分類も必要。ということで、新々英文解釈研究 が出て来た訳です。



英語の話題の目次
 http://proverb1111.web.fc2.com/ArticleMokuji.html

英語の諺 その文法と解釈の研究 (新々英文解釈研究 山崎貞 に準拠) 目次
 http://proverb1111.web.fc2.com/Menu.html

2013年10月15日火曜日

ある意味で日本人は英語ができる、と断言して良い



 前回、TOFLEの国別比較について述べましたがその続きです。

 TOFLEなど気にしない というのが良いと思います。
抜本的に意識を変えるべき。ある意味で日本人は英語ができるのだ、ということ。

 英文解釈に関して言えば、日本人は非常に英語ができるのではないかな。

 それを述べて行きます。



さてさて・・・TOFLEもTOEICも、見た所、あまりにも問題に品格がないような気がします。

品格なんて関係ないだろう。英語の力を計れればそれで良いだろう、と言う直裁なアメリカ的な発想に満ちています。
それはそれで参考になることもあるのだが、あくまでも、日本人の英語の勉強 ということを考えるべき。

これは、国粋的発想ではなく、実用的な発想としてです。

外国語にアプローチする方法は、国により、民族により異なると思います。そこには、今までの歴史的な異文化、外国語との接触の歴史が凝集されるものと考えます。
それで、各国、各民族で異なるやり方がある。一律にTOFLEみたいなもので、国別比較しても意味がありません。
ということを言いたかったのです。

明治開国以来、日本の語学のアプローチは、外国の、敵(欧米列強は日本を植民地にしたかった)の文物で良いものはどしどし取り入れよ。そのためには外国の書物が読めなくてはいけない。こちらの考えを述べる必要はない。故に喋ったりする必要等毛頭ない。とにかく外国語を解読せよ、と言う、国家危急の目的があった。

詰まる所、英語とは英文解釈のこと。

 思えば、我が国は歴史的に、中国の文献の日本語訳というか、返り点とルビをふる事が我が国の外国語との接し方であった。それが外国語の勉強であった。正確に解釈し、行間までも穴があく程読み、理解する事。そして我が国の発展に役立たせる事。

 律令制度も貨幣制度も兵法もそのようにして入って来た。

その思想は、明治以後も東京大学を頂点とする受験体制の中、立派に機能していたと思います。

 その中核にいくつか英文解釈の参考書がありますが、その中のロングセラーの一つが新々英文解釈研究。

しかし、1990年中盤に、会話重視(ゆとり教育)という文部科学省の方針転換で、大きく変わりました。その結果、新々英文解釈研究も廃版。

出現したのが、英文法を勉強するから英語ができなくなる、という不思議な考え方です。 

 文法は悪者となり、英文解釈は精密さを欠き、信じられないことに、筆記体を書けない、読めない、理解できない若者が量産されております。
その事態を自分なりに憂いて、諺の暗記 を始めました。
というのが正直なところです。





追加****


 TPFLEは英語の力を計るものとしての有用性を私は認めています。また、それは世間で広く認められている。
高得点を取った人はすごいな、と素直に思っています。

以前、私も参加しているメーリングリストのメンバーで、TOFLE か TOEICで900点を取った人が居る。すごいな、と素朴に思います。脱帽ものです。

私が言いたいのは、TOFLEの点数の国際比較とか、大学入試でTOFLEを必須にする、というのは、馬鹿な意見。TOFLEは、あくまでも個人でやるもの。

個人で英語の勉強の目標にするとか、留学に有利になるかもしれない、ということでやるものだ、ということ。国家規模でものを言うのはナンセンス。

 警戒すべきは、変に信奉しすぎるあまり、国家規模で何かやろうとする政治家とその周りに巣食う勢力です。

 1)TOEICは、実は日本、韓国、台湾くらいでしか実施されていないと言う現実。

 2)TOFLEはあくまでも留学生の英語の指標を計るためのもので、その用途は狭い。故に受験者が減っていると言う現実。(参照 下記)

 3)受験料がベラボーに高い。英検なら4000円か5000円なのに、TOEIC, TOFLEは2万円である。なんでこんなに高いのか、疑問を感じるのが自然。
 それを国家規模でやろうと政治家が言い出したら、何か裏でキックバックがあると考えるのが自然。そのような考えがなく純粋にそのように考え活動していても、キックバックを渡そうとする人がその政治家に群がって来る。
 

TOEIC, TOFLEの国際競争を比較してああこう言う人は、一人当たりの米の消費量が多い国が偉い、とか、一人当たりの鶏肉の消費量が多い国が偉い、とか言うのと同じようなものと思います。


秋の豆 芸術の森美術館のレストランで



参考




 自民党の教育再生実行本部が2013年4月4日にまとめた提言で、大学の受験資格や卒業要件に民間の英語能力テスト「TOEFL」(トーフル)で一定以上の成績を収めることを柱に掲げた。8日に提言を安倍晋三首相に提出し、夏の参院選公約にも一部盛り込むという。
   日本ではこれまで、英語の実力をはかるテストといえばTOEIC(トーイック)や英検が広く知られてきた。こうしたテストとTOEFLとはどこがどう違うのか、専門家に話を聞いた。

「TOEICが通用するのは日韓と台湾くらい」

   TOEFLは1964年、英語を母語としない人を主な対象に、英語コミュニケーション能力を測るテストとして、TOEICの母体でもあるアメリカの教育団体、ETSにより開発された。大学のキャンパスや教室といった実生活で必要な、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定する。満点は120点で、TOEIC同様、スコアがそのまま実力を示す数値となる。日本国内での受験料は225ドル(約2万2000円)で、日本の平均スコアは70点。


   TOEICや英検との目立った違いは、その用途だ。日米会話学院(東京・四谷)によると、TOEICは日本の企業などで、英語力をはかるものさしとして昇進や採用などの基準に利用されることが多く、英検は主に中等教育の一環として使われている。一方のTOEFLは平たく言えば、「アメリカの大学に留学したい人の英語力を測るためのテスト」だという。

   そのためTOEFLの受験者は、世界的にはTOEICよりずっと多い。実施国数を見ても、TOEFLは180か国で、TOEICは120かと差がある。しかも、「TOEICの実施国のほとんどは便宜的にやっているだけではないでしょうか。実際の受験者は日本と韓国に、加えても台湾がほとんどでしょう。世界的な通用度はTOEFLのほうが圧倒的に上です」(日米会話学院)。
 アメリカ以外に、イギリスやシンガポールの大学院でも、募集要項にTOEFLのスコア基準が書かれているが、TOEICはない。TOEICはほとんど日本国内で働く時にだけ、有効というわけだ。

   ただ、TOEFLの日本の受験者数は、海外の大学院や大学への進学に特化した性質から、内向き志向とあいまって減少しているという。日米会話学院でもTOEIC対策の受講者のほうが多いそうだ。

TOEIC800点と英検準1級どっちが上?

   難易度にも大きな差がある。TOEFLでは、アメリカの大学の1年生が使う教科書レベルの文章が、文理問わず幅広い分野から出題される。そのため、読み聴きした英語をその場で速く正確に理解し、受け答えする力が必要になる。基礎的な力をはかるという面が強く、受験対策が取りにくいので、「英語力を測る精度はかなり高い」という。
「東大生のように、英語の受験勉強をきちんとやった人たちでも、TOEFLに向けてはまったく別の準備をかなりやらないと、ある程度のスコアを取るのは無理です」
   一方のTOEICは、一般にはリスニングとリーディングの点数しか評価されない。また、ビジネスシーンでの日常会話が出題のベースとなっているため、断片的な情報から経験や推測をもとに正解を選べてしまう。対策も比較的容易だという。担当者は「(こうした『受験勉強』で)高得点をとった人も、いざ海外に行くとなると、うちに来て勉強するんです」と笑う。


   英検については、前述の2つとかなり形式が異なるため、一概には比較できない。ただ、文法や単語と言った基礎的な力がきちんと押さえられているため、日本人の英語力を測る尺度として「馬鹿にできない」。担当者は、あくまで個人的にはと前置きした上で、「TOEIC800点と英検準1級だったら、英検準1級の方が、力があると評価しますね」と話していた。 (2013年4月 配信)



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英語の諺 その文法と解釈の研究 (新々英文解釈研究 山崎貞 に準拠) 目次
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2013年10月13日日曜日

TOFLEの国別比較がそんなに有り難いものかね?


TOFLEの国別比較がそんなに有り難いものかね?


 報道によると、日本人は英語があまりできないらしい。

 何に基づいているかと言うと、TOFLEの点数の国別の比較だと言う。アジアでは最下位か下の前(げのまえ)だという。
 なんかそのような話を聞くと、自分の英語の出来ないのを指摘された様な気分になり「やっぱりか」と思う人が多いのではないかな。私もそうだ。

 しかし、ちょっと考えてみようではないか。もっと冷静に考えてみようではないか。

 日本人は世界で一番勤勉な民族なのである。勉強だって沢山やっている。幸い、ここ60年ほど、戦争も内戦もなく、おちついて子供達に勉強させられる環境であった。英語にも殊の外、力を注いでいるではないか。

 それでできない訳がないではないか。

 TOFLEが各人の英語の能力を測る有用な物差しになるということは、私は否定はしない。しかし、これはあくまでもアメリカやイギリスに留学するときのための英語力の指標として用いられるものである。試験をざっと見てみると、英語を英語で考える能力を見る試験である。故に国別の比較も出来るのであるが。

 しかし、冷静に考えてみようではないか。日本人にとって必要な英語力は、あくまでも、日本語と英語の置き換えである。英語を日本語に変換して理解し、日本語で考えたものを英語に変換して話したり書いたりしているのだ。
 日本人だけではない。英語以外の言語を母国語にしている人はみなこのような思考経路で英語を理解している。

 「それではいけない。英語を英語で理解しなくてはいけない」と言う人が時々いるが、そのようなことは誰もやっていない。ただ、変換がものすごく早くなると、そのように感じる場合もあるし、そのくらいになるまで鍛えたいものだ。

 さて、TOFLEの国別比較について考えよう。いろいろな国がある。英語が公用語の国もある。インド、シンガポール、フィリピンなどがそうだ。そのような国とTOFLEの点数を競ったってしょうがないではないか。
 あと、大学教育は英語でやっている国も多い。これは、別に大学で英語力を鍛えるためにやっているのではない。悲しい事に、大学教育レベルの話になると、母国語では不便を感じる国々である。このような国では、母国語への訳本がないのでテキストも英語のものを使い、勢い、講義も英語となる。

 そのような国の人と、TOFLEで英語力を競うことにあまり意味はないような気もする。勢い、大学の講義を全部英語でせよ、と言う意見も聞こえてくるが、これもナンセンスである。大学で学ぶのは、新しい進んだことを学ぶ事が目的に勉強をし、それを教える訳であり、英語を教える所ではないのである。


 たとえば、医学部は、能力の高い医師を養成するのが目的である。英語の出来る人を作るのがも目的ではない。現代医療をとことん勉強してもらって、進んだ技術で病気を治してもらいたいというのが国民の医学部に対する願いと期待である。英語の上手な医師など誰も期待してはいない。

 また、母国語が英語を学ぶのに有利なもの、不利なもの、の差異はある。例えば、中国語は英語と文法の構造が似ていると言われている。よく言われる事であるが、中国語も英語も「主語 動詞 目的語」という順序で構成されている。日本語では「主語 目的語 動詞」である。このような、有利不利はある。

 そのように考えて行くと、TOFLEの点数の国別の比較等どのような意味のあることなのか、と思えるだろう。したがって、このようなデータをもとにして、日本人は英語ができない、と言うのは大間違いなのであるように思う。


TOEFLスコアのアジア国別ランキング【2010年】


http://english-columns.weblio.jp/?p=195
日本は27位(2010年度)



【関連記事】



自民党の教育再生実行本部が2013年4月4日にまとめた提言で、大学の受験資格や卒業要件に民間の英語能力テスト「TOEFL」(トーフル)で一定以上の成績を収めることを柱に掲げた。8日に提言を安倍晋三首相に提出し、夏の参院選公約にも一部盛り込むという。

   日本ではこれまで、英語の実力をはかるテストといえばTOEIC(トーイック)や英検が広く知られてきた。こうしたテストとTOEFLとはどこがどう違うのか、専門家に話を聞いた。

「TOEICが通用するのは日韓と台湾くらい」

   TOEFLは1964年、英語を母語としない人を主な対象に、英語コミュニケーション能力を測るテストとして、TOEICの母体でもあるアメリカの教育団体、ETSにより開発された。大学のキャンパスや教室といった実生活で必要な、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定する。満点は120点で、TOEIC同様、スコアがそのまま実力を示す数値となる。日本国内での受験料は225ドル(約2万2000円)で、日本の平均スコアは70点。
   TOEICや英検との目立った違いは、その用途だ。日米会話学院(東京・四谷)によると、TOEICは日本の企業などで、英語力をはかるものさしとして昇進や採用などの基準に利用されることが多く、英検は主に中等教育の一環として使われている。一方のTOEFLは平たく言えば、「アメリカの大学に留学したい人の英語力を測るためのテスト」だという。
   そのためTOEFLの受験者は、世界的にはTOEICよりずっと多い。実施国数を見ても、TOEFLは180か国で、TOEICは120かと差がある。しかも、「TOEICの実施国のほとんどは便宜的にやっているだけではないでしょうか。実際の受験者は日本と韓国に、加えても台湾がほとんどでしょう。世界的な通用度はTOEFLのほうが圧倒的に上です」(日米会話学院)。アメリカ以外に、イギリスやシンガポールの大学院でも、募集要項にTOEFLのスコア基準が書かれているが、TOEICはない。TOEICはほとんど日本国内で働く時にだけ、有効というわけだ。
   ただ、TOEFLの日本の受験者数は、海外の大学院や大学への進学に特化した性質から、内向き志向とあいまって減少しているという。日米会話学院でもTOEIC対策の受講者のほうが多いそうだ。

TOEIC800点と英検準1級どっちが上?

   難易度にも大きな差がある。TOEFLでは、アメリカの大学の1年生が使う教科書レベルの文章が、文理問わず幅広い分野から出題される。そのため、読み聴きした英語をその場で速く正確に理解し、受け答えする力が必要になる。基礎的な力をはかるという面が強く、受験対策が取りにくいので、「英語力を測る精度はかなり高い」という。
「東大生のように、英語の受験勉強をきちんとやった人たちでも、TOEFLに向けてはまったく別の準備をかなりやらないと、ある程度のスコアを取るのは無理です」
   一方のTOEICは、一般にはリスニングとリーディングの点数しか評価されない。また、ビジネスシーンでの日常会話が出題のベースとなっているため、断片的な情報から経験や推測をもとに正解を選べてしまう。対策も比較的容易だという。担当者は「(こうした『受験勉強』で)高得点をとった人も、いざ海外に行くとなると、うちに来て勉強するんです」と笑う。


   英検については、前述の2つとかなり形式が異なるため、一概には比較できない。ただ、文法や単語と言った基礎的な力がきちんと押さえられているため、日本人の英語力を測る尺度として「馬鹿にできない」。担当者は、あくまで個人的にはと前置きした上で、「TOEIC800点と英検準1級だったら、英検準1級の方が、力があると評価しますね」と話していた。 (2013年4月 配信)



英語の話題の目次
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英語の諺 その文法と解釈の研究 (新々英文解釈研究 山崎貞 に準拠) 目次
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