2013年10月15日火曜日

ある意味で日本人は英語ができる、と断言して良い



 前回、TOFLEの国別比較について述べましたがその続きです。

 TOFLEなど気にしない というのが良いと思います。
抜本的に意識を変えるべき。ある意味で日本人は英語ができるのだ、ということ。

 英文解釈に関して言えば、日本人は非常に英語ができるのではないかな。

 それを述べて行きます。



さてさて・・・TOFLEもTOEICも、見た所、あまりにも問題に品格がないような気がします。

品格なんて関係ないだろう。英語の力を計れればそれで良いだろう、と言う直裁なアメリカ的な発想に満ちています。
それはそれで参考になることもあるのだが、あくまでも、日本人の英語の勉強 ということを考えるべき。

これは、国粋的発想ではなく、実用的な発想としてです。

外国語にアプローチする方法は、国により、民族により異なると思います。そこには、今までの歴史的な異文化、外国語との接触の歴史が凝集されるものと考えます。
それで、各国、各民族で異なるやり方がある。一律にTOFLEみたいなもので、国別比較しても意味がありません。
ということを言いたかったのです。

明治開国以来、日本の語学のアプローチは、外国の、敵(欧米列強は日本を植民地にしたかった)の文物で良いものはどしどし取り入れよ。そのためには外国の書物が読めなくてはいけない。こちらの考えを述べる必要はない。故に喋ったりする必要等毛頭ない。とにかく外国語を解読せよ、と言う、国家危急の目的があった。

詰まる所、英語とは英文解釈のこと。

 思えば、我が国は歴史的に、中国の文献の日本語訳というか、返り点とルビをふる事が我が国の外国語との接し方であった。それが外国語の勉強であった。正確に解釈し、行間までも穴があく程読み、理解する事。そして我が国の発展に役立たせる事。

 律令制度も貨幣制度も兵法もそのようにして入って来た。

その思想は、明治以後も東京大学を頂点とする受験体制の中、立派に機能していたと思います。

 その中核にいくつか英文解釈の参考書がありますが、その中のロングセラーの一つが新々英文解釈研究。

しかし、1990年中盤に、会話重視(ゆとり教育)という文部科学省の方針転換で、大きく変わりました。その結果、新々英文解釈研究も廃版。

出現したのが、英文法を勉強するから英語ができなくなる、という不思議な考え方です。 

 文法は悪者となり、英文解釈は精密さを欠き、信じられないことに、筆記体を書けない、読めない、理解できない若者が量産されております。
その事態を自分なりに憂いて、諺の暗記 を始めました。
というのが正直なところです。





追加****


 TPFLEは英語の力を計るものとしての有用性を私は認めています。また、それは世間で広く認められている。
高得点を取った人はすごいな、と素直に思っています。

以前、私も参加しているメーリングリストのメンバーで、TOFLE か TOEICで900点を取った人が居る。すごいな、と素朴に思います。脱帽ものです。

私が言いたいのは、TOFLEの点数の国際比較とか、大学入試でTOFLEを必須にする、というのは、馬鹿な意見。TOFLEは、あくまでも個人でやるもの。

個人で英語の勉強の目標にするとか、留学に有利になるかもしれない、ということでやるものだ、ということ。国家規模でものを言うのはナンセンス。

 警戒すべきは、変に信奉しすぎるあまり、国家規模で何かやろうとする政治家とその周りに巣食う勢力です。

 1)TOEICは、実は日本、韓国、台湾くらいでしか実施されていないと言う現実。

 2)TOFLEはあくまでも留学生の英語の指標を計るためのもので、その用途は狭い。故に受験者が減っていると言う現実。(参照 下記)

 3)受験料がベラボーに高い。英検なら4000円か5000円なのに、TOEIC, TOFLEは2万円である。なんでこんなに高いのか、疑問を感じるのが自然。
 それを国家規模でやろうと政治家が言い出したら、何か裏でキックバックがあると考えるのが自然。そのような考えがなく純粋にそのように考え活動していても、キックバックを渡そうとする人がその政治家に群がって来る。
 

TOEIC, TOFLEの国際競争を比較してああこう言う人は、一人当たりの米の消費量が多い国が偉い、とか、一人当たりの鶏肉の消費量が多い国が偉い、とか言うのと同じようなものと思います。


秋の豆 芸術の森美術館のレストランで



参考




 自民党の教育再生実行本部が2013年4月4日にまとめた提言で、大学の受験資格や卒業要件に民間の英語能力テスト「TOEFL」(トーフル)で一定以上の成績を収めることを柱に掲げた。8日に提言を安倍晋三首相に提出し、夏の参院選公約にも一部盛り込むという。
   日本ではこれまで、英語の実力をはかるテストといえばTOEIC(トーイック)や英検が広く知られてきた。こうしたテストとTOEFLとはどこがどう違うのか、専門家に話を聞いた。

「TOEICが通用するのは日韓と台湾くらい」

   TOEFLは1964年、英語を母語としない人を主な対象に、英語コミュニケーション能力を測るテストとして、TOEICの母体でもあるアメリカの教育団体、ETSにより開発された。大学のキャンパスや教室といった実生活で必要な、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定する。満点は120点で、TOEIC同様、スコアがそのまま実力を示す数値となる。日本国内での受験料は225ドル(約2万2000円)で、日本の平均スコアは70点。


   TOEICや英検との目立った違いは、その用途だ。日米会話学院(東京・四谷)によると、TOEICは日本の企業などで、英語力をはかるものさしとして昇進や採用などの基準に利用されることが多く、英検は主に中等教育の一環として使われている。一方のTOEFLは平たく言えば、「アメリカの大学に留学したい人の英語力を測るためのテスト」だという。

   そのためTOEFLの受験者は、世界的にはTOEICよりずっと多い。実施国数を見ても、TOEFLは180か国で、TOEICは120かと差がある。しかも、「TOEICの実施国のほとんどは便宜的にやっているだけではないでしょうか。実際の受験者は日本と韓国に、加えても台湾がほとんどでしょう。世界的な通用度はTOEFLのほうが圧倒的に上です」(日米会話学院)。
 アメリカ以外に、イギリスやシンガポールの大学院でも、募集要項にTOEFLのスコア基準が書かれているが、TOEICはない。TOEICはほとんど日本国内で働く時にだけ、有効というわけだ。

   ただ、TOEFLの日本の受験者数は、海外の大学院や大学への進学に特化した性質から、内向き志向とあいまって減少しているという。日米会話学院でもTOEIC対策の受講者のほうが多いそうだ。

TOEIC800点と英検準1級どっちが上?

   難易度にも大きな差がある。TOEFLでは、アメリカの大学の1年生が使う教科書レベルの文章が、文理問わず幅広い分野から出題される。そのため、読み聴きした英語をその場で速く正確に理解し、受け答えする力が必要になる。基礎的な力をはかるという面が強く、受験対策が取りにくいので、「英語力を測る精度はかなり高い」という。
「東大生のように、英語の受験勉強をきちんとやった人たちでも、TOEFLに向けてはまったく別の準備をかなりやらないと、ある程度のスコアを取るのは無理です」
   一方のTOEICは、一般にはリスニングとリーディングの点数しか評価されない。また、ビジネスシーンでの日常会話が出題のベースとなっているため、断片的な情報から経験や推測をもとに正解を選べてしまう。対策も比較的容易だという。担当者は「(こうした『受験勉強』で)高得点をとった人も、いざ海外に行くとなると、うちに来て勉強するんです」と笑う。


   英検については、前述の2つとかなり形式が異なるため、一概には比較できない。ただ、文法や単語と言った基礎的な力がきちんと押さえられているため、日本人の英語力を測る尺度として「馬鹿にできない」。担当者は、あくまで個人的にはと前置きした上で、「TOEIC800点と英検準1級だったら、英検準1級の方が、力があると評価しますね」と話していた。 (2013年4月 配信)



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英語の諺 その文法と解釈の研究 (新々英文解釈研究 山崎貞 に準拠) 目次
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